12月 14

小安田憲司氏より「Pヴァイン、本当になくなったみたいだ」とメールが。
え〜〜〜っ!?急いでネットで調べてみたら事実だった。

ブルース・インター・アクションズは東京に本社を置くレコード会社。1975年、日暮泰文、高地明によって設立された。ブルース、ソウルをはじめとするブラック・ミュージック系のインディ・レーベルの草分け的存在で、Pヴァイン・レコード、サブスタンスなどのレーベルを有する。
現在は、ワールド、ロック、フォーク、J-POPなどの幅広い音楽を扱う。CD、DVDのリリースのみならず、書籍、雑誌の出版も手がける。雑誌にはブラック・ミュージック・リヴュー(略称:bmr)、ブルース&ソウル・レコーズ(略称:BSR)、ロック画報などがある。かつては、ブルース・アーティストの招聘を手がけていたこともある。
1975年の設立以来創業者の独立資本で運営されていたが、2006年10月、スペースシャワーネットワークと業務・資本提携、同社が株式の49%を取得した。2007年11月には、スペースシャワーネットワークの完全子会社となり、これに伴い創業者の日暮、高地は経営から撤退。また、同時に傘下のブルース・インターアクションズ傘下の三社のうちPヴァイン・レコード(株)と(株)サブスタンスは同社と合併し消滅、(株)ペドロ・ミュージックは同社と同列のスペースシャワーネットワークの子会社として存続することとなった。
所属アーティストはクレイジーケンバンド、大西ユカリと新世界などが知られている。
MUSICMAN-NET

30年以上前に無口な重鎮、日暮さん、ちょっとC調、高地さん達が始めた「The BLUES」という雑誌で、中学生の私は当時少なかったブルースの情報を得ていた。最初はタイプ打ちの冊子。そのうち隔月刊になった。毎号擦り切れるまで読んだ。そして「ブラック・ミュージック・レヴュー」という雑誌に生まれ変わる。
そして、ブルースのリイシューがままならない状況で、ついにPヴァイン・スペシャルというレーベルまで立ち上げた。最初にCarvin Leavyの”Cummins Prison Farm”というマニアの間で評判の曲をLP化した。第2弾はお蔵入りになっていたOtis RushのCAPITOL盤”Right Place, Wrong Time”を発売した。後にCHESSレコードの権利を獲得した時、発売前に参考レコードを貸したら、お礼にとサンプル盤を何枚かいただいた懐かしい思い出も。
更には、3回で終わってしまったブルースフェスティヴァル(そう言えば、第4回はジョニー・オーティス・ショーの予定だったんだが)の後を受け、本場のブルースマンも招聘した。フィリップ・ウォーカー、ジョージ・スミス、ジョン・リトルジョン、ロウエル・フルソン、エディ・クリーンヘッド・ヴィンソン、ピー・ウィー・クレイトン、アルバート・コリンズ・・・・・。裏方やらせてもらったこともあったなぁ。

今後もブルース・インターアクションズは存続するけれど、経営陣はほぼスペースシャワーの人間に。Pヴァイン・レコードは会社としては消滅か・・・。来週、大作の”O.V.WRIGHT BOX”が発売されるのに・・・。
いろいろな話も聞くけど、ひとつの時代が終わってしまったようで、とても寂しい気分。

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